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オズマファイル 湊明館編 補足

今回の湊明館編ではちょっと色々と裏設定的なところがあります。

今後本編中で明かせないだろうと思う部分をこちらに記載しておきます。

一応、本編をクリア済みの方向けの補足です。



■早川湊について

彼の人間性は本編で来栖と吾妻が言っていたものです。

器用に生きてきたものの、本音で話せる人間ができずに生きてきてます。

家族にもこのような対応をしているため、彼の本質に対して客観的な意見をくれる人間がいませんでいた。

本心では人と関わりたいという思いがあったため、教育学科に進んでます。

そこで高島隆一が黒崎と上野に自身の弟である隼人を庇わせようと説得している現場に居合わせてます。

話を盗み聞きしていた彼は、隆一の話を聞いているうちに彼に共感してしまう自分がいることに気付きます。

傍から聞いていた早川はすぐに我にかえりますが、黒崎と上野は隆一の話に完全に落ちてしまっていました。

その現場を見て洗脳術という手段に感銘を受けてます。

つまり、こいつがこんなことをしたきっかけは実は隆一だったりします。

なので、元世会のセミナーに度々参加して隆一の話術を参考にしています。

吾妻が本編で言っていたようによかれと思ってやったことがとんでもない結果を引き起こした一例です。

ちなみにこいつ、性癖も歪んでて寝取られ属性があります。

だから自分を慕う子供達に売春をさせたりしてました。変態です。


■美晴と要について

美晴は両親が亡くなってしまったことがきっかけで、湊明館に入館してます。

早川や青島を父親と母親の姿に重ねていますので、簡単に洗脳されてしまいました。

早川はその辺を見抜いています。というより、中学教師時代の一件で家族に洗脳を解かれたんで、自分が家族になってしまえばいいという学習をして、湊明館を設立しています。

要は両親からの虐待で、親元から離された子です。

なので、両親や家族という存在に多少なりとも疑惑を持っているため、早川の洗脳があまり効いてません。

ただ、早川や青島に感謝の気持ちはあったので、シゲルに話を聞くまでは疑いすらしてませんでした。

早川もこのことは懸念していて、美晴への好意を利用して要の行動を制限しようとしていました。


■青島鈴について

元々子供が好きでこういう仕事に就いてます。

ですが、どこかで自分より弱い存在である子供を見て、自分に自信をつけているところがありました。

この辺りの本音を早川に打ち明けてしまい、虐待を行うよう誘導されてます。

青島は早川にとっては大人の洗脳の練習台みたいなものでした。

それと、万が一のときは全ての罪を被ってもらうための保険という役割です。

ちなみに早川とは体の関係にあります。


■来栖恭也と吾妻聡の関係性について

今回、来栖が仕留めきれなかった早川湊再会してしまいますが、

吾妻の元に来栖がいない状態で再会してしまうと問答無用で来栖は大きな苦悩を抱えることになってました。

早川って超防御特化型なんで、来栖のやり方ではトドメを刺すことが難しい相手なんですよね。

来栖は自分から誰かを追い詰める策略に関してはほとんど経験がないんで、おそらくかなり苦労します。

何度か同じ展開を繰り返せば、早川もそのうち諦めるかもしれませんが、時間は相当掛かります。

来栖の人生って今後こういうことが多々起きてしまうんです。

SHADOWSで来栖にリベンジしにきた山田や入江みたいな奴が乗り越えてきた修羅場分だけどんどん出てきます。

来栖が一番苦手な相手って捨て身で特攻してくるタイプです。

こいつらには来栖の得意な策略がほとんど通用しませんので。

ですが、黒崎の一件で殺人という手っ取り早い手段を学んでしまいました。

つまり、来栖が一人で対処しようとするといずれこの方法に辿り着いてしまいます。

これがSHADOWSで高島隼人が懸念していた来栖の未来です。

今回、吾妻がいなければ早川が再々リベンジしてきちゃいます。

要するにこういう奴に対してなんらかの脅威になる手段を持たないといけません。

隼人の場合は赤間率いる武力集団で暴力での解決が可能になるわけです。

それでも難しい場合は隼人自らが出てきて物理的に始末してくれます。

吾妻の場合は本編であった例のやり方があります。

隼人が言っていた『汚い手段を躊躇なく使える人物』ってのはこういう手段を持っている人間です。

また、来栖を気に入ってくれる人であることも重要です。

吾妻が本編で言っていた『来栖の人生の障害物になるから手っ取り早く取り除いてやることが必要』というような内容を隼人も言っているんですよね。

こういう考えを持っている人物が近くにいないと来栖の人生は結構マズいことになります。

隼人は自分以外にそんな奴絶対にいねぇとか思ってたんですが、こんなところにいたんですね。


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